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安倍政権は自衛隊に圧力かけるのを止めろ!

      2016/09/28

安倍首相が所信表明演説中に自民党議員がスタンディングオベーションして15秒ほど拍手は続いた模様です。この異例の事態に対して野党は「北朝鮮や中国のようだ」と批判し、与党は「自衛隊(や警察官)に向けたもので問題ない」と主張しています。

与党の言うように自衛隊へのエール的な意味合いでの拍手なら問題ないように思うかも知れませんが、これ自体が問題だと私は考えます。

エールを送られたら自衛隊は「YES」しか言えなくなる

一般的に周囲が応援してくれている状態では「NO」の意思表示をすることは困難です。「期待に答えたい」、「相手をガッカリさせたくない」、「断った時の批判が怖い」こういう感情が芽生え「YES」しか言えなくなってしまうのが普通です。

自衛官が「YES」しか言えないことの何が問題なのか? それは自衛隊と密接に関係する安保法制にあります。

安保法制は実質安倍政権が独断で施行したもの。そこに国民や自衛官の意志は無い

ご存知の通り安保法制は実質安倍政権が独断で強行し施行した法律です。「多数決で勝ったんだから国民の意志だ」と言う人もいると思いますが、その前の選挙の論点はアベノミクス(経済政策)であり、安保法制は論点では無かったんですよね。

だから、安保法制が施行されたのは国民の意志ではなく、アベノミクスを利用して得た票を悪用しているようなものなのです。国民の命にかかわる重要な問題なのですから本当は安保法制を選挙の論点にしなければならなかったのです。

もちろん、強行してでも施行する必要性があったという考えも理解できます。しかし、それなら最大限自衛官の意志を尊重すべきではないでしょうか?

安保法制による任務を断る権利は自衛官に無いのか?

自衛官は国を守る事が仕事です。自衛隊法施行規則第39条に宣誓し署名・捺印することで入隊するわけです。いわゆる契約です。

自衛隊法施行規則第39条 一般の服務の宣誓

私は、わが国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、日本国憲法及び法令を遵守し、一致団結、厳正な規律を保持し、常に徳操を養い、人格を尊重し、心身をきたえ、技能をみがき、政治的活動に関与せず、強い責任感をもつて専心職務の遂行にあたり、事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえることを誓います。

多くの自衛官は安保法制施行前に契約を結んでいるわけですが、安保法制の施行によって根底が大きく変わるのでこれまでの契約は無効になるはずです。

つまり、本来なら政府は自衛官一人ひとりと契約(署名・捺印)を結び直さなければならないのです。

契約を結び直していない以上、自衛官は安保法制による任務を拒否することが可能なはずです。「専守防衛だから」、「他の国の戦争に手を貸さないから」という条件で自衛隊に入隊したという人多いはずですしね。

自衛官に対する拍手喝采は圧力である

しかし、政府は契約を結び直さないどころか、このことに関する議論すらまともにしていないんですよね。

そして、今回のスタンディングオベーション。

自衛官が安保法制による任務を拒否するという選択肢を、スタンディングオベーションで圧力をかけ封じたわけです。勿論、自民議員にそういった意図があったかは分かりませんが、意図が無くても圧力になることは変わりありません。

安保法制で一番犠牲になる可能性が高いのは自衛官です。だからこそ、自衛官一人ひとりの意思を最大限に尊重しなければなりません。

まずは、「安保法制施行に伴う契約の更新(署名・捺印)」を行い、安保法制によって追加された過酷な任務に参加するかしないかの選択権を自衛官一人一人に与えるべきです。それをやろうとしない、議論しようとすらしない政府は自衛官の人権・生命を軽んじていると思わざるを得ません。

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