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日本政府は恥を知れ!世界遺産登録で政治的主張を持ち出したのは韓国ではなく日本だと発覚!

      2015/07/20

未だ火が消えそうに無い『世界遺産登録問題』ですが、あなたは「また韓国が強制労働などと言いがかりを付けたのか」と思っていませんか?でもこれ事実無根なんですよね。

以前、菅官房長官が「韓国が主張するような政治的主張を持ち込むべきものではない」と韓国政府を批判したことはご存知かと思います。そしてメディアも韓国のロビー活動を盛んに報道していました。これを見れば、「あー、また韓国が日本に言いがかりを付けてるのか」と思うのは当然ですよね。

でも、これは日本政府が真っ当な事をやってるという前提の話なんですよね。では、実際はどうでしょうか?登録の経緯を見ていきましょう。

なぜ、日本は登録対象を1910年までに限定したのか?

まず日本は、明治産業革命遺産を登録申請する際、『1850年代から1910年の間に限定』したわけです。

なぜ、1910年までなのでしょうか?明治時代は1912年まで続きますから中途半端な時期ですよね。つまり、1910年までに限定する理由があったということです。

その理由が『日韓併合』です。1910年に併合が行われ、韓国人・朝鮮人は日本人として生きることになったわけです。

当時の日本国民は徴用され強制的に過酷な労働をさせられていた事実があります。当然、当時の韓国人・朝鮮人は日本人だったわけですから同様の仕打ちを受けていた事になります。

つまり、1910年以降を登録の対象に含めてしまうと、徴用して強制的に働かせていた事実を世界に知らしめることになり、恩恵を得るどころか外交上日本が不利なると政府は考えたわけです。だから、1850年代から1910年の間に限定したんです。

つまり、1850年代から1910年に範囲を限定した理由を考えれば、日本が世界遺産を政治利用したことは明白なんですよね。「政治的主張を持ち込むべきものではない」と言っておきながら真っ先にルールを破っているのは日本だったわけです。

また、遺産登録後に政府はこのような発言をしています。

「徴用工の賠償請求につながらないか心配だ」
「広報戦略がなっていない。目の前の小さな魚を追って、大魚(国益)を損することになった」

というように、結局国益とか外交問題の話をしているわけです。

そもそも、世界遺産は金儲け(国益)の為に存在するわけではないんですよね。”世界”遺産というように世界の人に貢献すべきものでなくてはならないのです。日本に都合の良い部分だけを切り取って世界遺産として認めてもらおうなんて考えは世界遺産の私的利用でしかありません。

韓国は一切政治利用していない

「じゃあ、韓国のロビー活動はなんだったのか?」と言いたくなる人もいるでしょう。でも、あれは政治利用してはいけないというルールを破った日本への抗議です。ルールを破った人に抗議する事は当然のことですよね?このことに関しては韓国だけではなくポルトガルのユネスコ大使も批判しています。

また、「慰安婦問題みたいに賠償請求してくるに決まってる!」という人もいます。今後そういったことが考えられる事は否定しません。しかし、まだ何もやっていませんよね?何もやっていない事に対してあれこれ言うことは『言いがかり』でしかありません。

そもそも、政府の「徴用工の賠償請求につながらないか心配だ」という発言をすること自体が外交上問題があると思います。この一件は日本が悪いのに、まるで韓国に問題があるかのような主張です。こういった軽率な発言が反日感情を高めるのではないでしょうか?

でも徴用と強制労働は違うでしょ?

「でも、ちょっとまって。徴用を強制労働だというのは否定しても良いのでは?」という人もいるでしょう。もちろん、事実と異なる事は否定すべきです。しかし、強制労働はありました。

詳しくはこちらに書いてあるので端折りますが、『内務省復命書』という報告書が1944年7月31日付で提出されています。

『内務省復命書』は朝鮮人労働に関する報告書で、このような記述があります。

徴用は別として其の他如何なる方式に依るも出動は全く拉致同様な状態である

拉致同然』という言葉は強制連行・強制労働が存在したことを示す何よりもの証拠です。

安倍首相は「強制労働(Forced labor)という言葉を使うな」と必死に抵抗したそうですが、そんなワガママが国際社会に通用するわけも無く、「Forced to work」とする事で登録することとなったわけです(どちらにしろ強制労働を意味する言葉ですが)。

安倍政権はこれ以上恥を晒すな!

安倍政権や保守・右翼は「強制労働などという言葉を含めることは国家を貶める行為だ」とか「世界遺産登録なんてしなければ良かった。日本の恥。早く取り下げろ!」と言います。

私はそうは思いません。都合の悪いことを隠し、良い面だけをアピールすることの方が恥だと思います。むしろ、最初から強制労働を認めていれば「日本は罪をちゃんと反省する素晴しい国だ」と世界から賞賛されていたと思うんですよね。

慰安婦問題だって同じです。誠心誠意謝罪してその考えを貫き通していれば誰も文句言いません。

と、書くと「弱みに付け込まれるだけ!」と反論がありそうですが、誠心誠意謝罪して反省している人に対して「賠償しろ!」としつこく迫れば「韓国はヤクザまがいのことをする酷い国」と世界から見られてしまいますから、そんなことは出来ないですよね。

逆に現在のようにコロコロと意見を変えるから「日本は全く反省してない」と賠償請求の口実を与えてしまうんですよね(そもそも韓国が金目当てだとは思いませんけどね。国民には還元されないだろうし)。世界からも同じように「日本は反省してない」と見られてしまします。実際、慰安婦問題に関して日本を批判する国は多いんですよね。親日国の台湾ですら慰安婦問題を問題にしているわけです。

おわりに

繰り返しになりますが、過ちを認めることは恥ではありません。都合の悪いことから逃げることこそが恥なんです。

不都合な事を隠し続ければ表面的には安倍首相が目指す『美しい国』になるかも知れません。しかし、それでは『中身の無いハリボテ』でしかありません。まるで、国外に発展をアピールして内情はボロボロな北朝鮮と同じですよね。

日本は民主主義国家ですから、多くの人が北朝鮮のような国になる事を望んでいるというなら何も言いません。でも、もし違うのならば今の政府を批判すべきです。野放しにしていれば世界が日本を見る目は冷ややかな物になっていくことでしょう。

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