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【歪んだ愛国心】相模原大量殺人、「殺せ」「駆除しろ」とヘイトスピーチを行うネトウヨと何が違うのか?

      2016/07/28

相模原市で19人の犠牲者を出した戦後最悪レベルの大量殺人事件。植松聖容疑者(26)の発言が波紋を呼んでいます。

植松容疑者は障がい者たちを殺害したことについて「後悔も反省もしていない」と発言しています。その一方で「遺族に心から謝罪したい」と発言しています。

一見矛盾する2つの発言ですが、歪んだ愛国心・正義感による犯行と考えれば矛盾はしていません。

歪んだ愛国心と正義感。ネトウヨと何が違うのか?

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植松容疑者は典型的な差別主義者(レイシスト)であることは以下の手紙を読めば明らかです。そして、日本における差別主義者の代表格がネトウヨです。

※ネトウヨの解釈は人によりズレがあるので、ここでは「人種差別を行う一部の右翼・保守」と定義します。

植松容疑者がネトウヨかどうかは分かりませんが、植松容疑者の主張がネトウヨのヘイトスピーチと一致しているんですよね。つまり、ネトウヨも一線を越えかねないということを意味します。

植松容疑者が衆議院議長大島理森氏に宛てた手紙を引用して考察してみます。

日本国と世界の為と思い居ても立っても居られずに本日行動に移した次第であります。

手紙の中では「日本国の為に」と何度か書かれているように、植松容疑者は愛国心または自分の中の正義感をもとに無差別殺人を実行したと思われます。

一方、韓国人・朝鮮人にヘイトスピーチを繰り返すネトウヨも、愛国心を誇示したり、日の丸を掲げたりしているわけです。それは植松容疑者と同様、歪んだ愛国心・正義感によるものだと考えることが出来ます。

障害者は人間としてではなく、動物として~

植松容疑者は障がい者を人間として見ていません。「動物として~」と書いていますが、実際はそれ以下にしか思っていないはずです。動物と同等だったらわざわざ殺害する必要性がないからです。

一方、ネトウヨも韓国・朝鮮人に対して「ゴキブリ」呼ばわりしているわけです。言葉だけ見れば植松容疑者以上に卑劣な言葉を使っています。

障害者は不幸を作ることしかできません。障害者を殺すことは不幸を最大まで抑えることができます

基本的に植松容疑者は障がい者を「悪」としか思っていないようです。だから殺すことに罪悪感を感じることも無く、まるで社会貢献かのように言えるのでしょう。

そして、遺族も「悪」の被害者というのが彼の考えなのでしょう。「悪」であっても遺族を殺害したことには変わらないわけですから、そのことに対する罪悪感だけはあって「遺族に心から謝罪したい」という言葉が出たのだと思います。

ネトウヨが「殺せ」「駆除しろ」というのも韓国・朝鮮人を「悪」だと思い込んでいるからです。悪を滅ぼすことが日本の国益になると考えているからヘイトデモが行われるわけです。

障がい者、韓国・朝鮮人に限らず日本人にだって悪人や危険人物はいます。しかし、それはごく一部でしかありません。それを全てがそうであるかのように解釈することが差別なのです。

ネトウヨが無差別殺人を起こさない保証はない

「障がい者」を「韓国・朝鮮人」に置き換えれば植松容疑者もネトウヨもほぼ同じ主張をしているわけです。

「ネトウヨであったとして殺人なんてするわけがない」と思われるかも知れませんが、そんな保証はどこにもないわけです。

日本では年間1000件もの殺人事件が起きています。これだけの殺人事件が起きていて「ネトウヨが殺人をしない」なんて言い切ることが出来るでしょうか?むしろ、他の人よりも動機となりうるものを持っているわけです。

そもそも、無抵抗な人間に対し「殺せ」「駆除しろ」などと平然と言えてしまう事自体が「普通じゃない」のです。

こういう異常者でも自分の命は大切ですから、逮捕・死刑のリスクを恐れます。それが抑止力になって、”一線”を越えず留まらせているわけです。

しかし、ヘイトスピーチが法規制された今もヘイトスピーチが止まない現状を考えると、その”一線”を意外と簡単に越えてくる可能性もあります。

差別は”思い込み”。取り締まり強化&更生プログラム実施すべき

差別は一部の情報を自分の都合よく解釈することで生まれると思うんですよね。つまり、思い込みなんです。

例えば在日韓国人・朝鮮人が差別される理由に、「在日特権」というものがあります。これによって、「在日韓国・朝鮮人は日本人よりも優遇されている」という噂が広まったことで今のような状態になったわけですが、在日特権がデマであることは、言い出した本人が認めています(そもそも、証拠すら示せていなかったのに信じてしまうのは・・・)。

一度でも思い込んだら、それが間違っていても、自分の判断を正当化する為に、都合の良い情報を探すのです(これは全ての人間に共通する行動心理です)。

大切なのは殺人という最悪の手段に至る前に、”思い込み”を払拭して差別感情を緩和することではないでしょうか。

その為には、ヘイトスピーチの取り締まりを強化して厳重に処罰し、更生プログラムを作り実施することだと思います。

ナチスドイツの過ちを繰り返すな

今回の事件の最終形と呼ばれるのがナチスドイツの大虐殺です。今でいうならIS(イスラム国)のテロも近いものがあります。そして、日本もそういったものを生み出しかねない差別が存在することを重く受け止めなければなりません。

 

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