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ローラは国際手配逮捕された父親の責任をとって活動自粛すべきなのか?

      2015/07/20

1年前、詐欺事件で国際指名手配されていたタレントのローラさんの父親ジュリップ・エイエスエイ・アル容疑者が警察に出頭し逮捕されたとのことです。事件の真相はまだ分からないので言及しませんが、ネットを見ていると「ローラは責任を取って活動自粛すべきだ」という声が思いのほか多い状況です。

私の意見は「他人が自粛を強制するのは間違っている」です。子は親を選べないわけですから、子が親のしたことの責任を取る必要はありません。自粛を強制するのは基本的人権の侵害に当たると思います。

親の罪の責任を子供にとらせることは差別である

父親ジュリップ容疑者がしたことはローラさん個人の問題では無いことは明白です。身内に犯罪者がいたとしても、それを理由に自由を阻害することは当然おかしいわけです。ある種の差別です。

もし、「身内に犯罪者がいればその子供を非難しても良い」なんてことがまかり通るなら、前科者の子供は生まれた時から非難されることを受け入れなくてはなりません。これは差別以外の何物でもないわけです。

そもそも、私やあなたの先祖に前科者がいない保証なんてどこにも無いわけですよね。「あなたの祖父に恨みがあるから責任取れ!」とか言われても困ってしまうわけです。旧日本軍を恨む中国・韓国ですら個人に対しそんなこと言ってきません。

当たり前の風潮だから非難してOK?

また、「実際問題、身内に犯罪者がいたら普通に叩かれるでしょ?」といって、それが当たり前だとして直接関係の無い子供などを非難することを正当化する人も多いですが、これもおかしいですよね。

当たり前の風潮だからってやっていいことなのでしょうか?
そうではありませんよね? 当然、悪習は正すべきなんです。

「当たり前だから」といって考え無しに行動するのではなく、何が悪くて何が良いのかを自分で考え判断すべきではないでしょうか。

自粛は本人の意思ですべきもので他人が強制するものではない

ローラさん本人に責任が無いのにもかかわらず、他人が自粛を強制し仕事を奪う権利が一体どこにあるというのでしょうか。「少しの期間でも自粛すれば?」みたいな意見もありますが、自粛なんてしたらそのまま忘れ去られるのが日本の芸能界です。

自粛を決めるのはローラさん本人です。
「父親が世間に迷惑をかけたし仕事をしても企業に不利益しかない」という理由で自粛するのも、「これまで以上に頑張って仕事をして社会貢献する」のもローラさん自身が決めるべきことです。

ローラさん以外で彼女の活動を制限できる人がいるとするなら、実質的に損害を受けた企業や所属事務所ぐらいでしょう。CM・番組に出ている姿を見る限り企業はローラさんを必要としているようですね。むしろ自粛などされたほうが企業的に損失になるのでしょう。

いずれにしろ本心では「人前に出たくない」と思っているはずです。日本中から何言われるか分かりませんからね。しかし、「周りに迷惑をかけられない」という思いで今も頑張って仕事をこなしているわけです。

連帯責任で仕事を自粛していたら国が破綻する

そもそもですが、犯罪を犯した本人以外が仕事を自粛したら日本は破綻しますよ。

当然、罪を犯した本人は償うために仕事を辞めるなり休職することは当然ですが、その家族が仕事を辞める必要性なんてありません。

たとえば大家族で子供が10人いる場合、父親が罪を犯したら子供10人が仕事を自粛しなければならないのでしょうか? その兄弟や親戚も連帯責任を負うことになるのでしょうか?

ローラさんに自粛を求める人はそういうことを言っているわけですから、それがまかり通れば日本経済は破綻してしまうことは明白です。身内が仕事を自粛すれば、その一家や親戚は収入ゼロになるわけですから生活保護を受けなければ生きていけません。そもそも自粛して生活保護なんて貰えません。役所に相談にすれば「仕事に復帰しなさい」と言われるだけですから本人の問題でないことで自粛することはおかしいわけです。

おわりに:人としてすべきこと

今回の事件で一番辛い思いをしているのはローラさん自身だと思います。肉親が国際指名手配をされるなんて生きた心地しませんからね。ましてや人の目に付く職業です。彼女の苦悩は想像を絶すると思います。直接的な被害に遭った人でもなければローラさんを心配してあげることが人として当然のことではないでしょうか。

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