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Jアラートの問題点は『二次被害』にあり。二次被害を減らす為に政府がやるべき事

   

15日早朝に再び、北朝鮮のミサイル実験により発射されたミサイルが日本上空を通過し、太平洋に着弾しました。その際、Jアラートが北海道、東北、北関東を中心に通知されたようです。

前回のミサイル発射から約2週間ほどしか経っていないわけですが、このままだと月2ペースでJアラートが鳴る事にもなりかねないので、気が休まらない人も多いかと思います。

そして、今回と前回とも首都圏はJアラートの対象地域から免れたわけですが、もし日中の首都圏でJアラートが鳴ったら多大な二次被害が起きる可能性もあります。

Jアラートで想定される二次被害とは?

「Jアラートで起きる二次被害なんてあるの?」と思う人もいるかも知れません。しかし、既に前回のJアラートで起きているんですよね。

青森県でJアラートにより気を取られトラックとトレーラー衝突し負傷した事故が報告されているのです。

 29日午前6時5分ごろ、青森県八戸市長苗代前田の国道454号で、沿道の敷地から道路に左折中の大型トレーラーに、直進してきた大型トラックがぶつかった。トラックの男性運転手が勤務する運送会社によると、「ミサイル発射を知らせる携帯電話の音に気を取られた」と話しているという。

「ミサイル警報音に気を取られた」 トラックとトレーラー衝突/八戸

前回は人が少ない地方の早朝ということもあり、このぐらいしか目立った事故はありませんでしたが、人が混雑する日中の首都圏だったら相当なパニックが起こる可能性があります。

例えば、地下鉄の入り口には「我先に」と駆け込む人が殺到する可能性があります。狭い階段でそういう状況になればドミノ式に転倒して大規模な死亡事故に繋がる事もあるわけです。着弾まで4分しかないわけですから「冷静に」などと言ってられる状況では無いのです。

また、同様に本当に差し迫った状況になれば、信号無視が多発し交通事故が起きかねません。

震災の時も、多くの人が『買占め』を行い大きな混乱を生みました。震災の食料難よりもミサイル着弾の方が緊急性や恐怖感の強い脅威ですから、より大きなパニックを起こす可能性があると考えられるのです。

でも実際にはパニックが起きないであろう理由

しかし、今回、前回ともに大きなパニックは起きませんでした。地方とはいえ2,500万人もの人々にJアラートが通知されたのにも関わらずです。おそらく、今後首都圏でJアラートが鳴っても大した混乱は無いと思います。

その理由は、まさかミサイルが落ちるとは思っていないからです。

「落ちるわけが無い」と思っている以上は気持ちに余裕が出来るのでパニックは起きません(これが良いのか悪いのかは微妙なところですが)。

ちなみに、今回、前回のJアラートにより実際に避難した人はほとんどいなかったようです(ツイッターの反応を見る限り)。

開戦すればパニックは確実

『開戦』となれば確実に日本を狙うわけですから、『Jアラート=着弾』を意味するわけです。

となると、今まで「落ちるわけが無い」だったのが、「日本のどこかに落ちる」にかわり、確実にパニックになります。

先ほど説明した二次被害もかなりの規模で起きると思いますが、開戦したのであればJアラートは命綱です。パニックで多少の犠牲が出たとしても、確実に着弾するであろうミサイルから身を守る事を優先すべきでしょう。

ミサイル発射実験で過剰対応は逆効果になりかねない

逆に、現在はただのミサイル発射『実験』です。日本に『着弾しない前提』なんですよね。

着弾しない前提のミサイルに対して、ここまで頻繁にJアラートを鳴らせば、いざという時に機能しなくなる可能性が恐れがあります。

既に「落ちるわけが無い」と思っている人がほとんどですが、そうでない人までもがJアラートに『慣れ』、避難しなくなってしまうかも知れないのです。

政府が北朝鮮に対してやるべきこと

「落ちるわけが無い」と多くの国民が思っているとはいえ、月2回もJアラートが鳴り、それが今後も延々と続けば大きなストレスになります。だから、対策は必要です。

しかし、現実問題として北朝鮮のミサイル発射実験を止める事は不可能だと思います。

なぜなら、軍事力行使でミサイル発射実験を止めれば戦争が勃発し、日本は壊滅的な被害を受ける可能性がありますし、外交でも北朝鮮にも敵対国アメリカから自衛する為にミサイル開発は必要でしょうから止める事は難しいと思います。

であるならせめて、北朝鮮からミサイル発射実験の事前通知(落下地点や発射日時の情報)をさせるように交渉すべきだと思うんです。

そうすれば、Jアラートが鳴る事は無くなります。もし鳴るとしても、Jアラートの内容をより正確なものにすることが出来ます。ただ漠然と「ミサイルが発射されました」よりも「ミサイルが発射。落下予定地点は太平洋1000km沖」とした方が安心感が違いますよね。国民のストレスは大分緩和されるはずです。

これは暗に北朝鮮のミサイル発射実験を認める事になりますが、国民の不安が延々と続くよりはマシだと思います。北朝鮮としてもミサイル発射実験を認めるとあれば情報提供を拒否する理由は無いでしょう。

「ミサイル発射実験を認めるなんて反日・売国行為だ」という批判もあると思いますが、既に北朝鮮は核保有国です。日本を射程に収めた数百基ものミサイルが配備されてもいます。この状況を加味した上で、国民の生命や生活をいかにして守るかを考える事が大切だと思います。

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