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女子中学生2年監禁事件「逃げられたのでは?」と被害者を批判する想像力に欠けた人が蔓延する日本

   

先日無事解決した女子中学生監禁事件ですが、なぜか世論は被害者を批判するというあり得ない方向へと歩みを進めているようです。

  • 「必死になれば逃げられるでしょ」
  • 「ノコノコと付いて行く方も悪い」
  • 「ネットが出来る自由があったのに逃げられないのはおかしい」

こんな意見が結構見受けられました。

とても2年間もの間「命を奪われるかも知れない」という恐怖に怯えながら過ごしてきた被害者に対してかける言葉ではありません。

真相が分からないんだから色んな意見があるのは当たり前?

勿論、色んな意見があるのは当然です。身内や友人との会話で話す分には構わないと思います。

でも、彼らがやっていることはそうでは無いんです。

無自覚に被害者に対して加害する人達

彼らはネットで不特定多数に意見を発信します。ネットに書けば被害者や親族の目に触れるわけです。推測であろうと「なぜ逃げなかったのか?」という議論がなされれば、被害者と親族を傷つけるのは確実ですよね。

例えば、仮に被害者に外泊する習慣があり、それが周知されていたのであれば、そういった意見が出てくるのも仕方が無いと思います。しかし、そうではないわけです。憶測だけで好き勝手主張するのは間接的に加害する行為でしかありません。

そもそも加害者がクロなのは分かりきっていること

現時点では事件に関する情報ついて不透明な部分が多いですが、それでも確実に判明している事もあります。

それは、面識の無い女子中学生を誘拐し、2年間という長い間拘束したということです。これは逮捕直後から分かっている事実であり、この時点で加害者に弁解の余地はありません。

2年間どのような生活をしてきたのかは分かりませんが、一般的に想像するような監禁状態ではないとしても、誘拐および2年間拘束した事実には変わらないのです。

ネットや買い物の自由はあったのに逃げられないのはおかしい?

「被害者はネットをすることも、一人で買い物に行くこともあった」と明らかにされていますが、それを理由に「逃げられないのはおかしい」と思う人がいるようですが、よく考えてみてください。

見ず知らずの女子中学生を平然と誘拐するような人物が安全ですか?

この時点で被害者は「何されるか分からない」「殺されるかも知れない」という不安があったはずです。そして、2年間その不安は続いた。だからチャンスがあっても逃げ出せなかったわけです。

運良く逃げ出せたとしても加害者は被害者の自宅を知っているのですから(自宅まで尾行したことが判明してます)、自宅まで来て殺されるかも知れないわけですよね。

つまり、加害者が被害者にネットや買い物などの自由を与えたのも、「何かあれば自宅まで行くからな」という脅しが、あったためだと考えることが出来ます。

そう考えると、今回の脱出は被害者にとって相当勇気のいる事だったと考えることが出来ます。

おわりに

被害者から奪われたのは2年間という時間だけではありません。

2年間も監禁され、異常な状況下で生活すれば数々の後遺症があるはずです。おそらく普通の生活が出来るようになるまでには相当の年月を要するでしょう。

それに、誘拐・監禁であれば加害者は最短で3か月、最長でも7年で釈放されます。つまり、被害者はその後も「再び誘拐・監禁または殺害されるかも知れない」という恐怖と戦い続けなければならないわけです。

ですから、「逃げられたのでは?」なんてことを平然を口に出来る人たちの神経を疑います。そして、そういう非道な声が結構な数あったというに日本全体のモラルに危機感を覚えます。

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