政治・社会問題を素人が考える

政治・社会問題など堅めのニュースを素人目線で考察していくブログです

*

「子供2人以上出産」発言の何が問題なのか分からない愛国バカの為に分かりやすく説明します

   

「女性にとって最も大切なことは子供を2人以上産むこと」と発言した中学校の校長が退職する方針で固まったそうですが、その後も校長は「今でも間違っていないと考えている」と正当性を主張しているようです。

これを正しいと感じた人は典型的な愛国者や保守・右翼です。

一見すると正しい主張のように感じるかも知れませんが、その根底には以下のような価値観があるが故にその考えに至るのです。

国家の存立 >>> 女性の権利

「子供を2人以上産むこと」は”女性にとって”ではなく”国家存立の為”に最も大切な事、これなら間違い無いでしょう。しかし、それでも何らかの事情により子供を授かれない人にとっては酷い言葉であることには変わりありません。

人権よりも国家存立を優先する古い価値観

この校長は女性の権利、国民の人権よりも国家の存立を何よりも優先したわけです。この考えは戦時の日本そのものです。「お国の為」と言って国民が犠牲になることが当たり前とされていた時代の価値観です。

これは安倍政権の政策であるアベノミクスにも共通する事です。アベノミクスは国家レベルで見れば価値があるものかも知れませんが、この政策は中流以下の国民の犠牲によって成り立っているわけです。現に、昇給したのは大手企業ぐらいであり、それ以下の企業は給料は横ばい、物価上昇に伴い実質的な賃金は低下して苦しい生活を余儀なくされることになっています。

「女性にとって最も大切なことは子供を2人以上産むこと」ぐらいの発言であればまだ良い方です。この思想の本当の危険性は次のような部分にあります。

”人権よりも国家優先”思想の本当の危険性

”人権よりも国家が優先”という価値観の本当の危険なところは次のようなものがあります。

例えば、

  • 「女性が働くから少子化が進む。だから女性の労働を禁止すべき」
  • 「自衛隊だけでは日本を防衛できない。一般国民も徴兵すべきだ」
  • 「国家存立の為には弱者の犠牲は仕方が無い」

国家優先思想が行き過ぎると、このように人権を無視した事が当たり前のように行われるようになります。

先日、横領疑惑で強制捜査が入った田母神俊雄氏も過去に「少子化を防ぐ為、有能な女性でなければいち早く結婚して専業主婦になるべき」などと女性の人権を無視した発言をしたことで問題になりました。典型的な愛国者や保守・右翼はやはりこの発言を支持していましたね。

おわりに

女性の人権を明らかに無視した発言を「今でも間違っていないと考えている」と思ってしまう価値観は、戦後の苦しい日本であれば容認されたかも知れませんが現代ではありえないものです。そして、安倍首相始め多くの保守派はこのような「人権よりも国家優先」の価値観を元に政策を行っているわけです。

安倍首相は保守派なので当然”体制維持”の為に「子供を2人以上産むべき」という考えがあるものと思われます。それなのに待機児童問題を蔑ろにして問題になっています。

体制維持、国家存立がそこまで大切ならば、むしろ国民の生活を第一に考える必要があります。国民が窮屈な暮らしを強いられれば子供を持つ余裕など無いからです。平均年収のボリュームゾーンが300万円台と言われている今、子供を2人持つのは不可能です。共働きすれば可能ですが、待機児童問題で共働きが出来ないわけですよね。

国家存立は重要な事ですから、最大限出産しやすい社会環境を作るべきですし、その一方で権利も平等であるべきです。

 

 - 雑記 ,