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シリア・イラク人は犠牲になれと言うのか?「イスラム国に空爆しろ!でも難民受け入れは反対!」と主張する人達

   

世界的に広まりを見せているISISを始めとしたイスラム過激派によるテロですが、イスラム国に志願してトルコに拘束される日本人がいたり、既にイスラム国に参加してテロリストの一員となってしまっている日本人も数名いることが明らかになっています。

また、今月施行される安保法制によってテロの一番の標的とも言えるアメリカとより密接な関係になる為、日本がテロの標的になる可能性はぐんと高まります。

そんな中、「一刻も早くイスラム国に空爆をして壊滅させるべき」という声が少なからず存在します。また、米国大統領候補のドナルド・トランプ氏は「テロ壊滅の為には核兵器の使用も有り得る」と発言しています。

武力でテロ壊滅を主張する彼らの多くは難民の受け入れに反対しています。その理由は「難民にテロリストが紛れ込んでいるかも知れない」というものです。

理屈としては、「空爆でテロリストを壊滅させ、難民を拒否してテロリストの入国を防ぐ」という行動はテロから身を守る為に有効かも知れません。

しかし、それは同時にシリアやイラクの市民は犠牲になっても構わないという意識の表れでもあるんですよね。

「空爆や核兵器でテロは壊滅させるけど、難民は受け入れない」ということは、現地の人を見殺しにすることに他ならないのです。

もちろん、誰であろうと一番大事なのは我が身と家族や恋人でしょう。死が目前に迫っている極限的な状況であれば他者を犠牲にしてしまうのは仕方が無いことだと思います。

しかし、今はまだその状況ではありません。テロに脅威を感じつつも、私たちは普通の日常を過ごせているわけです。

「無条件に」とはいかないですが、きちんと受け入れ態勢を整えて難民を受け入れるべきです。

何度も言っていることですが、テロは「憎悪」によって生まれるものです。

だから、「テロ壊滅には犠牲はしょうがない」という考えが当たり前になれば、当然「憎悪」が生まれテロに繋がっていきます。現地の人はテロリストではなく空爆で殺されるわけですから。

ドナルド・トランプ氏の排外的な発言はパフォーマンスだと言われていますが、それにのせられる市民はパフォーマンスではなく本気です。

こういった風潮が浸透すれば確実にテロの火は広まっていきます。

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