政治・社会問題を素人が考える

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世界各地で相次ぐテロ。「テロには屈しない」は役立たずの政治パフォーマンスでしかない

   

22日ベルギー・ブリュッセルの空港で2回の爆発があり、多数の死傷者が発生しました。現時点では詳細は分かっていませんがISISなどのイスラム過激派によるテロの可能性が高いと思われます。

「テロに屈しない」と声明を出す必要はあるのか?

以前、ISIS(イスラム国)に日本人が拘束された時、安倍首相は「テロに屈しない」と声明を出しました。その声明が引き金になったのかは分かりませんが、結果的に2人の日本人が殺害され、日本国内へのテロ予告がされる事態になっています。

テロはいかなる理由があろうとも許されるものではありません。しかし、「テロに屈しない」という姿勢をテロリストにアピールする必要はあるのでしょうか?

もし、テロリストの人数に上限が決まっていて、これ以上増えることは無い前提なら、「テロに屈しない」という姿勢を見せるのも良いのかも知れません。なぜなら、その上限一杯のテロリストを壊滅させれば、とりあえずは危機回避が出来るからです。

しかし、現実は違います。
テロリストの人数に上限はありません。

ISISは世界各国の賛同者によって構成されています。シリアやイラクだけではないのです。

つまり、テロリストを刺激する発言を繰り返せば、世界各地にいる賛同者達がテロを起こす可能性が常にあるということなのです。

警備を厳重にしたところでテロは防げません。街中で自爆テロをされたりしたら防ぎようがありませんからね。自衛隊は対テロリストの訓練をしていますが、これはあくまで”テロが発生した後の対策”です。自衛隊だろうと米軍だろうとテロを武力で防ぐことは出来ないのです。

シリアやイラクに拠点を構えるISISを武力で壊滅させることは物理的には可能ですが、世界各国に数万にはいるであろうISISの賛同者を壊滅することは不可能です。そもそも、彼らが声明を出さなければ賛同者なのかどうかも分かりません。

つまり、世界各地に潜伏しているテロリスト予備軍の存在を知ることが出来るのは、彼らが犯行声明を出すか、実際にテロを起こした時だけなのです。

では、どうやったらテロは防げるのか?

これまで書いたように、シリア・イラクでのテロは武力で解決出来たとしても、世界各地でのテロは武力ではどうにもなりません。拘束することでさえ出来ません。

となると解決策は限られてきます。

テロの原因は憎悪です。

最初は小さな憎悪だったのが、欧米による価値観の押し付けで、日に日に憎悪は拡大していき、今のような事態になってしまったのです。

相手の価値観を否定しない、自分の価値観を押し付けない。そして、価値観を共有する。

これでしか、テロの根本的な原因は解消できないと思います。

もちろん、テロリストの価値観を肯定するのは難しいでしょう。しかし、一部分だけでも共有出来る要素があるはずです。

膨らみきった憎悪はそう簡単に無くせるものではありません。しかし、少しずつであれば縮小させていくとも可能なはずです。

「テロに屈しない」という声明を出す必要はありません。これは政治家が国民に向けて行う、支持を得る為のパフォーマンスでしかないのです。

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