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600万人ものユダヤ人大虐殺を行ったドイツが近隣諸国と関係が良好である理由

   

ドイツといえばアドルフ・ヒトラーと彼が党首の政党ナチスが有名ですよね。そして第二次世界大戦時に600万人(諸説あります)ものユダヤ人を大虐殺(ホロコースト)した事でも有名です。

史上最悪の暴挙とも言われるぐらいですから、普通に考えれば今でも恨まれていてもおかしくありません。しかし、実際はそうではなく、ドイツは近隣諸国と良好な関係を築いています。一方で日本は未だに中国や韓国を始めとした諸外国に恨まれています。

日本とドイツは同じ敗戦国なのにどうしてここまで差が出るのか?相手が中国・韓国だから?いいえ。日本とドイツでは戦争に対する意識が全く異なるんです。

※ちなみにこの記事は先日放送された池上彰さんの番組で取上げられた内容を元に私の見解を加えた内容となります。

大虐殺したドイツが近隣諸国に受け入れられた理由

600万人という人数の虐殺は現代ではとても考えられない数なんですよね。しかも『戦争』での犠牲ではなく民族差別による虐殺なんです。戦争で仕方なく巻き込んでしまったのと、殺す必要の無い人を意図的に殺すのでは罪の重さは段違いですよね。

『酷い』なんて言葉では足りないようなことをやってしまったドイツがなぜ近隣諸国と良好な関係になる事が出来たのか?

それは『罪の意識』を絶えず持ち続けているからなんです。

ドイツは虐殺の過ちに対する教育を徹底しています。例えば、以下のような『ナチス式敬礼』をすることは違法行為です。

なので挙手をする時は指を揃えてではなく、以下のように人差し指だけを立てるような形にします。

b0250023_1941682http://www.stuttgarter-zeitung.de 様より

他にも車のナンバープレートにはナチスを連想させるSS、SDといった文字は欠番になっています。

また、ドイツのいたるところに虐殺されたユダヤ人のネームプレートが埋め込まれているんですよね。

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オーマイターリー! Funna Cotta! Minori Yamazaki’s Diary 様より

さらに、ナチスの関係者は70年が経った今でも調査され罪に問われます。

というように、ドイツ人は日常的にこのような行動を行い、目に焼き付ける事で、悲劇を風化させないようにしているわけです。

こういった行動が「あの時のドイツは最低だったけど、今は反省し良い国になった」と近隣諸国に思わせ、良好な関係が保てるようになったわけです。

一方で日本は当事者意識が無かったり、戦争を正当化したり、逆ギレしたり・・・

ドイツと同じく敗戦国である日本はドイツほど徹底されていません。そもそも、日本がアメリカと戦争をしたことすら知らない人が結構いるというのが現実なんですよね。

つまり、当事者意識(罪の意識)が無さすぎるんですよね。

もちろん戦争に参加したのは今の世代ではありませんが、今日本が安保法制や集団的自衛権で『戦争が出来る国』になりつつあるんです。罪の意識が無い人達が武力行使すれば事態はより悪い方向に傾くでしょう。

もちろんドイツにも集団的自衛権がありますが、『罪の意識』を持ち続けているのと、いないのとでは大きな差なんですよね。もし、ドイツがユダヤ人の虐殺に『罪の意識』を感じていなければ、いかなる理由があろうとも武力を持つことは脅威です。

また、一部の保守・右翼は戦争を正当化したり、逆ギレして人種差別をする人が一定数いるんですよね(そういう人に限って目立つからたちが悪い・・・)。

例えば、「日本はアジア解放の為に戦った!侵略はしてない!」と言いますが、それを聞いたフィリピンやシンガポールはどう思うんでしょうか?フィリピンはアメリカからの独立が約束された矢先に日本軍に侵略され、シンガポールでは『シンガポール華僑虐殺事件』という日本軍による虐殺行為が行われたわけです(詳しくはこちらの記事が参考になります)。これのどこが『解放』なんでしょうか?

今、国内外では「日本が再び侵略戦争をしようとしている」と言われているわけですが、過去の侵略行為を正当化すれば『自衛戦争』と銘打って再び侵略すると思われても仕方ないと思うんですよね。反省していないんですから。

『無関心さ』と『戦争の正当化』が日本とドイツの決定的な違いです。いくら過去に謝罪しても態度を変えれば帳消しになります。諸外国は今の日本を見ているんです。

戦争に対する『罪の意識』は絶えず持ち続けなければならない

日本とドイツは戦争をした背景が異なるわけですから、必ずしも「ドイツがこうなんだから日本もこうすべきだ」とは思いません。しかし、戦争を起こし諸外国を植民地化して多くの犠牲を出した事実には変わりありません。だから、ドイツのように『罪の意識』を絶えず持ち続け悲劇を再び起こさないように努めるという点は日本は見習うべきです。

よく「日本はいつまで罪を引きずらないといけないんだ!?」と言う人がいますが、金銭的な賠償はともかく気持ちの面では永遠に『罪の意識』を持ち続けるべきです。なぜなら、『罪の意識』を忘れた時に人は再び過ちを犯すからです。

右も左も関係ありません、『罪を認め反省する事』は人として大切なことです。

また、『謝罪は国辱』だと言う人がいますが、罪を正当化するほうが国辱です。むしろ、きちんと反省し、後世にその意思を語り継ぐことは『国益』ではないでしょうか?

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