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元首相鳩山由紀夫が韓国で土下座謝罪した件は国益を害するか?

      2015/11/06

民主党の鳩山由紀夫元首相が韓国の西大門刑務所の跡地に訪問し、モニュメントに向かって土下座謝罪した事が大きな話題になっています。

土下座謝罪に際して鳩山氏は以下のように発言しています。

「日本が貴国(韓国)を植民統治していた時代に、独立運動家らをここに収容し、拷問というひどい刑を与え命を奪ったことを聞き、心から申し訳なく思っている。心から申し訳なく、おわびの気持ちをささげていきたい」

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続いて、この件についての世論をみてみましょう。鳩山氏のこの異例の行動に大半の人が批判的な意見のようです。

というように、鳩山氏の行動は日本の国益を害していると考える人が多いようです。

独立運動家らを拷問して殺害したのは事実か?

右寄りな人達は、まずこれが「事実に基づく事なのか」を疑問に思うかもしれませんが、事実である可能性が高いことは当時の日本軍の内情から容易に想像が付きます。

安倍首相と親交が深い保守系小説家、百田尚樹氏の作品『永遠の0』では、上官に口答え(しかも真っ当な言い分)した日本兵がボコボコに殴られる描写があります。また、当時は政治批判をしただけでも非国民と扱われた事実があります。

このことから察するに、韓国の独立運動家らを拘束し拷問して殺害したことは容易に想像が付きます。単純に考えて日本国民より外国人が優遇されるわけがありませんよね?「韓国人は日本人以上に酷い仕打ちを受けていた」と考えるのが自然です。

韓国人に対する酷い仕打ちはこれだけではない

先日行われた世界遺産登録。強制労働の有無が議論されましたが、実は強制労働の証拠があります。

政府は「強制労働は無かった」と主張していましたが、1944年7月31日付に提出された『内務省復命書』には次のような記述がされています(もちろん日本側の資料です)。

徴用は別として其の他如何なる方式に依るも出動は全く拉致同様な状態である

【世界遺産問題】韓国人強制労動の証拠は存在していた!それでも事実は無いと嘘付く日本

つまり、政府は都合の悪い事実を隠しているということです。他にも隠してことがあるのかは分かりませんが隠蔽体質であることは確実です。

罪を反省し謝罪する事は国益を害さない

ここまで話した事から考えるに、この件については史実で間違いないでしょう。ならば、謝罪は国益を害しません。むしろ国益に繋がるはずです。

「謝罪すれば反日活動に利用されるだけ」と主張する人がいますが逆なんですよね。

例えば、慰安婦問題は一度謝罪したのにそれを覆したから「全然反省していないじゃないか!!」と反発を買い、米国に慰安婦像が建てられたわけです。つまり、謝罪・反省をしないから国益を害する事になったんですよね。

逆に、真摯に謝罪すれば反発は起きません。むしろ許そうという気持ちが生まれます。土下座して謝罪する人に対して「おら!もっと謝れ!!」と言う人は頭のおかしい人だけです。そんな事をすれば世界中からバッシングされますからね。

『謝罪せず開き直れば反発を買い、真摯に謝罪すれば相手を許そうとする』

これは、影響力の武器に書かれている心理技術『返報性の原理』で証明されていることです。この原理は非常に強力です。『返報性の原理』についてもう一つ例を出しましょう。

例えば、あなたに対して『親切な人』と『悪口を言う人』。あなたはこの2人に平等に接する事が出来ますか?私は出来ません。『親切な人』に対してはにこやかに接しようと思いますし、『悪口を言う人』にはイラっとした感情を出してしまうと思います。おそらく国籍・人種問わず共通の反応を見せるはずです。

というように、『返報性の原理』はとても強力で大半の人は抵抗する事が出来ません。つまり、不誠実な対応をすれば『返報性の原理』により痛いしっぺ返し(次なる慰安婦像が建つかも知れません)を食らう事になり、誠実な対応をすれば『返報性の原理』により良好な関係を築き国益に繋がるわけです。

つまり、今回の鳩山氏の行動は心理学的にも理にかなった行動だということです。ただ、いくら謝罪したところで、安倍の今後の対応次第では無意味なものになりかねません。安倍首相は鳩山氏のこの行動を無駄にせず日韓関係改善の為に活用すべきだと思います。

おわりに

『日本を守る』という心意気は素晴しいと思いますが、罪から目を背けることは『不誠実』であり、日本の『信頼を損なう』ことになります。

つまり『国益を害する』ということです。

日本にも韓国にも良し悪しがあります(日本国内だけ見ても善人・悪人がいるわけです)。だから、認めるべきは認め、批判すべきは批判するというようなニュートラルな考え方が今日本には求められていると思います。

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