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歴史を直視しない日本。なぜ軍艦島を”負の遺産”と認めないのか?

   

日本の産業発展に大きく貢献した長崎県の軍艦島(端島)をはじめとした炭坑や産業施設を世界遺産として申請しているが、各国の同意を得られず難航している模様だ。その理由は韓国政府が「韓国人が強制労働させられた場所を世界遺産にするのは良くない」とロビー活動をしていることが大きいと見られる。

韓国人に対しての強制労働があったことは事実

最初に言っておくが韓国人・朝鮮人・中国人が強制労働させられたのは事実である。

先日のビートタケシのTVタックルで、数々の非人道的発言を繰り返す田母神俊雄氏が「強制労働は韓国の嘘」と豪語したが、こういう理屈だそうだ。

日本人も徴用されていたから、韓国人は強制労働は無かった

無茶苦茶な理論だとは思わないだろうか?

徴用とは『戦時などに国家が国民を強制的に動員して,兵役以外の一定の業務につかせること』と辞書に定義されている。動員後やることは労働だ。拒否権は無い。つまり強制労働ということになる。つまり韓国人と同様に日本人も強制労働させられていたということだ。

賃金が良くても死んだり病気をすれば意味がない

軍艦島では事故や病気で死亡する人も多く危険な現場だったと言われている。賃金は他の仕事よりは良かったと言われているが強制労働には変わりない。私だったら今の2倍、3倍の給与が貰えても命の危険が脅かされる仕事はやりたくない。いくら金が貰えても死んでしまっては意味がないし、病気をすれば働いた金は治療費に消え時間も無駄にしてしまう。

そもそも矛盾している

韓国の意見に反発する人たちは「高待遇で生活は恵まれていた!何が不満なのか!」と口を揃えて言うわけだが矛盾していると思わないだろうか?

本当に高待遇なら徴用しなくても人が押し寄せてくるはずだ。

でも実際は徴用が必要だった。つまり、高待遇が嘘だったか、メリットよりもデメリットのほうが遥かに上回っていたという何よりもの証明だ。

日本は歴史を直視し、”負の遺産”を認めるべき

これまで述べたように日本の産業発展は韓国人・朝鮮人・中国人そして日本人が強制労働し自由を犠牲にすることで成し得たことだ。これは揺るぎない事実だ。

しかし、日本は負の側面に触れることなく「都合の良い部分だけ」をピックアップし世界遺産に登録しようとしている。反発があるのは当然だろう。

もし、「軍艦島は日本の産業発展に貢献した島」とだけ書けば、何も知らない人は「なんて素晴らしい場所だ!」と勘違いする人が増えるだろう。こういった登録の仕方は誤った歴史認識を増長するのは明白であり、新たな国際トラブルに繋がりかねない。

軍艦島について、日本の産業発展の象徴的存在という『表』の面もあれば、強制労働で多くの人の自由を奪ったという『裏』の面もある。表も裏もあって歴史が成り立っているのだ。

表または裏の一方だけを切り取った歴史に価値は無い。不都合を消し一方を強調することは『改竄』、『捏造』と大差ないからだ。

起きたことを有りのままに残し、後世に伝えることが重要だ。それが本当の『価値』というものではないだろうか。

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