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フィリピン政権、民間人にも麻薬容疑者の殺害許可の異常対応。人権団体じゃなくてもやり過ぎだと思う

      2016/12/15

フィリピンの新たな大統領ドゥテルテが麻薬撲滅の為の思い切った対応が問題視されています。

それは麻薬容疑者の現場射殺です。1か月で400人の容疑者が射殺され、恐れをなした薬物常習者や売人57万人が自首するという大きな功績も合った為、一定の評価が得られたものの反発も多いです。

個人的には麻薬犯罪に手を染めた者は死刑でも良いと思いますが、容疑の段階での現場射殺には反対します。

なぜ現場射殺が駄目なのか?

「麻薬容疑者なんていない方が世の為なんだから現場射殺でOK」と言う人もいると思いますが、本当にそうでしょうか?

現場射殺には様々な問題点・リスクがあります。場合によっては麻薬犯罪以上に深刻な状態を生み出しかねません。

そのリスクとは以下のようなものです。

冤罪になった人に救済処置が一切ない

事件には冤罪が付き物です。

麻薬の冤罪は所持品などを調べれば疑いはすぐ晴れますが、現場で射殺してしまったら冤罪かどうか調べる余地すらありません。つまり、冤罪かどうかは殺した後でしか分からないのです。

撃ち合いになって市民が巻き込まれる危険性

安易に外で人を撃てば、銃撃戦が始まる可能性があります。

単独犯であれば被害は小さいですが、近くに仲間がいれば激しい銃撃戦になり市民が巻き込まれてしまう可能性があるわけです。

麻薬容疑を利用した殺人が行われる可能性

麻薬密売などの疑いがあれば即座に射殺してよいという事であれば、それを利用した犯罪が増えるでしょう。

おそらく、麻薬を売る側、買う側関係なく射殺されるでしょうから、殺害したい相手に中身が麻薬であることを知らせず「渡したいモノがあるから受け取って」と頼んで、警察の目に付く所で取引をすれば、合法的に殺人が行なえてしまうわけです。

警察権力の暴走の可能性

現場で射殺出来るという事は、捜査をロクにしていない状態で射殺しているという事ですから、警察が証拠を捏造する事も容易です。殺害した人物の自宅や所持品に麻薬を忍ばせておけばよいわけですからね。

つまり、無関係な人を誤って殺害してしまっても、被害者に無実の罪を着せ一方的な犯罪者に仕立てることで、警察の手柄にすることも出来てしまうという事です。

一般人にも麻薬密売人の殺害を”許可”。殺せば勲章を与えるとも

大統領ドゥテルテは一般人にも麻薬密売人の殺害を許可しました。殺害すれば勲章を与えるようです。

比新大統領、今度は殺人を「許可」 犯罪者が抵抗すれば

これは明らかに限度を超えた暴挙です。なぜなら快楽殺人すら合法的に行う事も可能になってしまうからです。

薬物常習者が57万人が一斉に自首したという事は、それだけ多くの密売人がいて接触も容易であることを意味します。

つまり、人が殺したくてたまらない精神異常者にとっては絶好の機会なわけです。合法に殺人が行なえて、勲章まで得られるワケですから。

フィリピンの至る所で一般人が合法的に殺人が行えるというのは、相当歪んだ社会であると言えるでしょう。そして、それを許可したのがフィリピン政府なんです。殺害の対象が麻薬密売人であるとはいえ、あまりに狂気染みた対応です。

追記1:3分の2が無関係の便乗殺人だと判明!

恐れていた事態が既に起きてしまったようです。

フィリピン国家警察によると麻薬絡みだと思われていた3500件の殺人のうち3分の2が無関係な殺人だと判明しました。

フィリピンの麻薬戦争「無関係の便乗殺人が2千件」

つまり、3分の2は麻薬の濡れ衣を着せて個人的な殺人を合法的に行なった可能性があるということなんです。

追記2:喧嘩を見つけては殺害していたことをドゥテルテ大統領が告白!!

さらにはドゥテルテ大統領は市長時代に、喧嘩をしている人を見つけては殺害していたことを告白しています。

ドゥテルテ比大統領、市長時代に自ら殺害実行 スピーチで発言

麻薬でもなんでもなく喧嘩です。喧嘩なんて当人同士の問題なのに、割って入って殺すとか、まともな人間では無いですよね。

シンプルに言えば歪んだ正義感を持った殺人鬼ですドゥテルテ大統領は…。

おわりに

 

ドゥテルテ政権の「麻薬を撲滅する為の政策」がプラスに働いているとはとても思えません。

麻薬殺人の3分の2が無関係の便乗殺人だと判明したわけですから、「自分のさじ加減で人が殺せる国」になってしまったと言えるわけです。これは無法状態と等しい状況なんですよね。

この風潮がフィリピンに浸透していけば麻薬以上に深刻な問題を抱えることになるのではないでしょうか。

 

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