政治・社会問題を素人が考える

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アパホテルの歴史修正主義観はやはり批判せざるを得ない

   

アパホテル会長の著書で「南京大虐殺は虚構(中国の捏造)である」と記載されていて、それが客室に置かれていた事での炎上騒動について。

これを一部の右翼勢力は「アパホテルはよくやった!」と絶賛していますが、良識がある人であれば「よくやった」などとは思いません。なぜなら、憶測で他民族を嘘つき呼ばわりする書籍を客室に置き、問題を指摘された上でも撤廃しないというのはサービス業として最悪の対応だからです。

中国政府の対応は行き過ぎか?

この一件では、中国政府まで対応に乗り出してくる異常事態。一企業の主張に政府が口を挟むのは行き過ぎた対応であることは否定しません。

しかし、それなりに名の知れた影響力の企業の主張は軽視できないのです。政府の見解がどうとかそういう話ではなく「影響力」の有無が重要です。

アパホテルがどうかは分かりませんが、影響力が大きな企業や人物がこれまでの見解と全く異なる事を主張すれば、中国政府も何らかの対応をせざるを得ないと思うんですよね。

例えば、世界を牛耳る企業であるサムスンが日本を貶める様な事を公然とやったら、日本政府として制裁とまではいかなくても何らかの発表はあるはずです。一企業の主張だからといって何言っても干渉しないというのは難しいと思います。

地位や権力がある人間は自分の行動が及ぼす影響をよく考えるべきです。

アパホテル会長が主張する「南京大虐殺は虚構」は事実か?

アパホテルは以下の様なニュースリリースを出しているわけですが、この主張は事実でしょうか?

◆客室設置の書籍について | 【公式】アパグループhttps://www.apa.co.jp/newsrelease/8325

このニュースリリースでは、【「南京大虐殺」が「虚構である」証拠の数々】として著書の正当性を主張していますが、全く正当性はありません。

その理由としてまず一つが日本政府の見解と全く異なるということ。

◆歴史問題Q&A | 外務省
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/qa/

上記の外務省のページで南京大虐殺について「非戦闘員の殺害や略奪行為等があったことは否定できない」としっかりと書かれているわけです。政府がそう主張するからにはそれなりの証拠があるからです。

そして、もう一つが南京大虐殺を否定するには根拠が弱すぎるということです。

確かに、中国が提示する南京大虐殺の根拠はあいまいなものがあったり、一部に無関係な写真が紛れ込んでいると言った指摘もあります。

しかし、その一部の情報だけで「虐殺なんて無かった」、「中国の捏造である」というのはあまりに飛躍し過ぎた考えです。これではまるで「大東亜戦争はアジアを開放する為の戦いだった」と侵略(植民地化)を美化する人達と大差ありません。

日本が誤解されない様な配慮も必要

一企業の行動とはいえ影響力次第では「日本人は歴史修正主義者だ」という誤解が海外に広まっていく可能性があるわけですから、世間への影響に配慮した対応も必要だと思います。

中国政府は「一部の右翼勢力」と限定的な形で日本を批判していますが、民間がどう捉えるかは分からないんですよね。日本でも一部の在日外国人の悪行によって全体が悪く見られている傾向があるわけですからね。

 

 

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