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安保法制で『反対なら対案出せ』と主張する人は視野が狭い

      2015/09/25

先日、安倍政権が強行し成立させた安保法制ですが、その後も反対派のデモ活動は止みません。安倍政権を支持する産経新聞ですら「審議不十分」が78・4%を占めるわけですから、反対デモが過熱するのは当然であると言えます。

賛成するも反対するも個人の意思ですからそれは尊重されるべきです。しかし、受け入れがたい意見もあります。一部の賛成派に「反対するなら対案出せ」と主張し続ける人を見かけるかと思います。一見、当たり前の主張かのように思われますが、よくよく考えてみるととても視野が狭いと思わざるを得ません。何故、私が彼らのことを視野が狭いと思うのか説明していきます。

「対案出せ」と主張する人達が考えていること

「対案を出せ」と主張する人達は、安保法制は無いより有ったほうが”間違いなく”日本の為になると考えています。いわば安保法制を『特効薬』だと思っているんですよね。

そして、彼らは反対派を「考え無しにただ反対しているだけだ」と思い込んでいます(勿論実際は違い、当事者意識が強いからこそ反対するんです)。彼らのツイートなどを見れば明白です。

なので彼らは対案も出さず反対し、みすみす『特効薬』を捨てるような考えをする人を理解できないから、代わりとなる『特効薬(対案)』を出せと主張するわけです。

反対派が考えていること

対して反対派は安保法制を『特効薬』だとは思っていません。反対派は『副作用の強い薬物』だと思っています。例えるなら『抗がん剤』です。これは多くの賛成派も共通認識のはずです。

こちらの記事でも書いていますが、安保法制はメリットとデメリットが表裏一体となっている法律です。皆さんご存じだと思いますが、抑止力を得たり有事の際アメリカに助けてもらうには相応の代償が伴います。代償には自衛隊の犠牲や日本がテロの標的になる可能性の増加などがあります。

『抗がん剤』を例えに出しましたが、中国への抑止力が抗がん剤の効能だとすれば、自衛隊の犠牲やテロ被害は副作用です。ご存知の通り、抗がん剤の副作用は強烈です。髪は抜け落ち、強烈な吐き気に襲われます。そのあまりに強烈な副作用により毎年2,000人もの癌患者が抗がん剤の副作用によって亡くなっています(厚生労働省より)。

反対派は安保法制の副作用が効能を上回ると考えるから反対しているんですよね。もちろん対案があれば尚良いですが、投薬自体が様態の悪化を招くと考えているわけですから、まずはストップさせることを優先するのは当然ですよね。

100%これが確実という選択は存在しない

賛成派も反対派も大半の人がメリットとデメリットを理解した上で決断していると思うんですよね。メリットとデメリットを理解していればどちらが絶対に正しいという考えには至らないでしょう。大半の人は「どちらかと言えば賛成」もしくは「どちらかと言えば反対」と考えているはずです。

中国の領土拡大や北朝鮮のミサイル発射を見て「これまで通りで”全く”問題ない」と言い切れますか?アメリカを敵視するISIS(イスラム国)の暴挙やアメリカが頻繁に戦争している姿を見て「アメリカと同盟強化してもリスクは”一切”ない」と言い切れますか?

というように安保法制を行使するもしないも双方にメリットがあり、リスクがあるんですよね。一般的な賛成派と反対派の違いはその比重がどちらに傾いているかだけなんです。

視野を広く持たなければ不利益を生じることになる

「対案を出せ」と反対派を批判する人達は『安保法制は正しい』という前提で物事を考えていることはほぼほぼ間違いないでしょう。

安保法制を支持するのは良いとしても、『安保法制は正しい』という前提では視野を狭めることになり正常な判断の妨げになってしまうと思うんですよね。これは「断固反対」している人達にも言えることかも知れません。

また、それ以外にも強行採決をした自民党・安倍政権にも言えることです。反対意見を押し殺し強行するということは正常な判断が出来ていないという見方も出来るわけです。反対デモ参加者のほとんどは安保法制以上に『正常な判断』が出来そうにない政権へのアンチテーゼだと思います。

いざという時は賛成派であっても安保法制を廃止する覚悟を持つことも必要

結局のところ大切なのは、広い視野を持ち柔軟性のある行動を取ることだと思うんですよね。それが国家の安全を保つことに繋がります。

現時点では安保法制行使のリスクは少ないかもしれませんが、例えば、アメリカがISIS(イスラム国)の標的になる回数が増大した場合、安保法制は日本にとって大きなリスクになります。そうなった場合、賛成派であっても安保法制の廃止を決断すべきでしょう。

人は自分の考えの誤りを認め訂正することに苦痛を感じる生き物です。しかし、世界はリアルタイムに変化しているわけですから、常に自分の考えを改め、柔軟な行動を取るように心掛けなければなりません。そして、それが日本を守ることに繋がると私は考えます。

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